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【滞在記】谷川岳を望む一泊二日。別邸 仙寿庵で過ごす静かな休日

群馬県みなかみ町、谷川温泉に佇む「別邸 仙寿庵」。

谷川岳を望む客室、全室露天風呂、静かな館内に流れる穏やかな時間。

今回は、世界的なホテル・レストラン協会「ルレ・エ・シャトー」に加盟する名旅館で過ごした一泊二日の滞在をご紹介します。

1日目 13:00 茅葺き屋根の門をくぐり、滞在が始まります

別邸 仙寿庵へ到着すると、優しくスタッフの方がお出迎えしてくださります。

門をくぐり、木々に囲まれたアプローチを歩いて館内へ向かいます。

旅館へ向かう数十メートルの道ですが、この時間から気持ちが少しずつ旅へ切り替わっていくように感じます。

館内へ入るとスタッフの方が出迎えてくださり、ロビーへ案内していただきます。

1日目 13:10 谷川岳を眺めながらチェックイン

チェックインはフロントではなく、ロビーのソファで行います。

目の前には大きな窓があり、その先には谷川岳と庭園が広がっています。

到着したばかりですが、この景色を見るだけで宿へ来たことを実感できます。

チェックインの手続きを待つ間には、お茶とお菓子をいただきます。

スタッフの方から館内の案内や食事時間などの説明を受けながら、ゆっくりチェックインを済ませます。

一般的な旅館は15時チェックインが多いですが、仙寿庵は13時から滞在できます。

夕食まで十分な時間があるので、宿でゆっくり過ごせるのも魅力です。

1日目 13:40 畳の客室で過ごす午後

チェックインを終えたら客室へ向かいます。

客室は畳を中心とした落ち着いた空間です。

窓いっぱいに自然が広がり、部屋のどこにいても緑を感じられます。

荷物を置き、まずは部屋の中をゆっくり見て回ります。

和室、広縁、露天風呂。

必要なものがコンパクトにまとまり、落ち着いて過ごせる造りになっています。

窓際に座って景色を眺めたり、畳でゆっくり過ごしたり。

チェックインしてすぐに外へ出掛けたくなる宿ではなく、まずは客室で過ごしたくなる空間です。

1日目 14:00 全室露天風呂だからこそ、好きな時間に温泉を楽しめます

荷物を片付けたら、最初に向かったのは客室露天風呂です。

別邸 仙寿庵は、日本で初めて全客室に露天風呂を備えた旅館として知られています。

好きな時間に、好きなだけ温泉へ入れることが客室露天風呂最大の魅力です。

チェックインしてすぐに入るのも良し。

夕食前に入るのも良し。

夜や翌朝に入るのも良し。

時間を気にせず温泉を楽しめます。

湯船に浸かると、目の前には庭園の緑が広がります。

客室露天風呂なので周りを気にすることなく、自分たちのペースでゆっくり過ごせます。

滞在中は何度も入りたくなる温泉でした。

1日目 15:00 庭園を散策しながら館内を歩いてみます

客室でひと息ついたあとは、敷地内を散策します。

庭園は広く、歩いているだけでも気持ちの良い空間です。

季節によって景色が変わるため、春夏秋冬それぞれ違った表情を楽しめそうです。

芝生の奥には谷川岳。

館内から見る景色とはまた違った印象があります。

建物全体を見ると、周囲の自然に溶け込むように設計されていることが分かります。

派手な建築ではありませんが、この場所だからこそ似合う佇まいです。

1日目 15:40 読書ルームでコーヒーを飲みながらひと休み

散策を終えたら読書ルームへ向かいます。

暖炉がある開放的な空間で、宿泊者は自由に利用できます。

客室とは違った雰囲気なので、気分転換にもぴったりです。

旅や建築、自然に関する本が並んでいるので、コーヒーを飲みながら読書を楽しむこともできます。

1日目 16:30 大浴場で味わうもうひとつの温泉

客室露天風呂を楽しめる宿ですが、大浴場にも入ってみます。

広々とした内湯は開放感があり、客室露天風呂とはまた違った雰囲気です。

身体をゆっくり伸ばしながら温泉を楽しめます。

露天風呂では、自然を眺めながらゆっくり入浴できます。

客室露天風呂、大浴場、それぞれに違った魅力があるので、どちらも利用するのがおすすめです。

大浴場から客室へ戻る頃には、夕食まであと少し。

ここから、仙寿庵で楽しみにしていた会席料理の時間が始まります。

1日目 18:00 季節の食材を味わう夕食

夕食の時間になり、食事処へ向かいます。

客室から館内を歩き、静かな廊下を進むと、スタッフの方が席まで案内してくださいました。

個室になっているため、周囲を気にすることなく食事を楽しめます。

席へ着くと、最初に手書きの献立が置かれていました。

この日の献立は「盛夏の候 地元料理でおもてなし」。

群馬の食材や季節の味覚を取り入れた会席料理です。

料理が運ばれてくる前に献立へ目を通す時間も、旅館ならではの楽しみの一つでした。

一杯目は料理に合わせて日本酒を

料理が始まる前に、日本酒をお願いしました。

旅館でいただく会席料理は、日本酒と一緒に楽しみたくなります。

この日は料理に合わせながら、ゆっくりいただきました。

一品ずつ味わいながら飲み進めるので、お酒が料理の邪魔をすることもありません。

夏の始まりを感じる先附

最初に運ばれてきたのは先附です。

献立には、

・新蓮根

・小川素麺

・ずんだ和え

・もろこし真薯

・焼白湯葉

・酢取みょうが

と書かれていました。

少しずつ盛り付けられた料理を味わいながら、夏らしい食材を楽しみます。

一品ずつ量は控えめですが、その分、次の料理への期待が高まります。

出汁の香りが広がる御椀

続いて運ばれてきたのは、大岩魚葛煮のお椀です。

蓋を開けると、出汁の香りがふわっと広がります。

温かい料理をいただくと、会席料理が始まったことを実感します。

派手さはありませんが、こうした一品が全体の流れを整えてくれます。

雨鱒ひかりと旬の鮮魚

次はお造りです。

この日は雨鱒ひかりと旬の鮮魚。

器や盛り付けも美しく、目でも楽しめます。

山あいの旅館でいただくお造りは、海辺の宿とはまた違った印象があります。

日本酒との相性も良く、ゆっくり味わいたくなる一皿でした。

利根若鮎塩焼

焼物は、利根若鮎塩焼です。

夏になると楽しみにしている方も多い鮎。

表面は香ばしく焼き上げられ、身はやわらかく仕上がっています。

季節を感じられる料理が入っていると、その土地を訪れたことを実感できます。

石見牛ロース

続いて、石見牛ロースです。

濃厚な味わいですが、会席料理全体の流れを考えた味付けになっているため、重たさは感じません。

ここでも日本酒を合わせながら、ゆっくり食事を進めます。

新生姜飯と仙寿のちぎりっこ汁

食事の締めは、新生姜飯。

爽やかな香りが広がり、最後まで美味しくいただけます。

一緒にいただくのは、水上名物「仙寿のちぎりっこ汁」。

旅館の会席料理だけでなく、その土地ならではの郷土料理も味わえるのは嬉しいところです。


水羊羹で締めくくる夏の献立

最後は水羊羹。

食後にいただく甘味は、夏らしい涼しさを感じる一品でした。

ここまで約2時間。

料理を急いで食べるのではなく、一品ずつ味わいながら過ごす時間。

仙寿庵では、夕食そのものが滞在の大きな楽しみになっていました。

1日目 20:30 静かな館内を歩く

夕食を終え、客室へ戻る前に館内を少し歩いてみます。

窓の外はすっかり暗くなり、館内の灯りが木の質感をやさしく照らします。

昼間とは違う表情を見ることができるので、夕食後に少し散策するのもおすすめです。

1日目 21:00 もう一度、客室露天風呂へ

客室へ戻り、最後にもう一度温泉へ。

夜になると周囲は静かになり、昼間とは違った雰囲気になります。

夕食を終えたあとにゆっくり温泉へ入り、そのまま客室で過ごす時間。

仙寿庵では、この何気ない時間が一番印象に残りました。

気が付けば、チェックインしてから何度目かの温泉。

好きな時間に何度でも入れる客室露天風呂だからこそ、つい湯船へ足が向いてしまいます。

このまま静かな夜を過ごし、翌朝は朝風呂と朝食を楽しみます。

2日目 6:30 朝の静けさとともに迎える客室露天風呂

朝、目を覚ますと、窓の外には昨日とは違う景色が広がっていました。

山の空気は澄み、庭園には朝のやわらかな光が差し込みます。

滞在中何度も入った客室露天風呂ですが、朝の時間はまた違った心地よさがあります。

【画像①:朝の客室露天風呂】

湯船に浸かりながら眺める朝の景色。

聞こえてくるのは鳥のさえずりと木々が揺れる音だけです。

朝食まで少し時間があるので、ゆっくり温泉を楽しみます。

好きな時間に温泉へ入れることは、全室露天風呂の宿だからこその魅力です。

昨日は昼、夕方、夜と入りましたが、朝の温泉も滞在の楽しみのひとつでした。

2日目 7:15 朝の大浴場へ

朝食前にもう一度大浴場へ向かいます。

朝の大浴場は、前日の夕方とはまた違った雰囲気です。

朝の光が差し込み、館内全体もゆっくり目を覚ましていくように感じます。

広い湯船で身体を伸ばしながら、朝の静かな時間を過ごします。

客室露天風呂だけでなく、大浴場も朝と夕方で雰囲気が変わるため、どちらの時間帯も入っておきたい温泉です。

2日目 8:00 地元の食材を味わう朝食

温泉でゆっくり過ごしたあとは朝食会場へ向かいます。

夕食と同じように落ち着いた空間で朝食をいただきます。

席へ着くと、彩り豊かな料理が並びます。

朝食では、ご飯のお供が少しずつ並びます。

焼き魚や小鉢、玉子料理など、一品ずつ丁寧に作られていることが伝わってきます。

ご飯は群馬県産のお米「水月夜」。

粒立ちがよく、朝から自然と箸が進みます。

焼き魚は数種類から選ぶことができ、自分の好みに合わせて楽しめます。

味噌汁や小鉢も地元の食材が使われており、派手さよりも素材の美味しさを感じられる朝食でした。

食後にはブルーベリージュースもいただきます。

朝の景色を眺めながらゆっくり朝食を楽しめることも、この宿の魅力です。

2日目 9:30 最後にもう一度、庭園を歩いてみます

朝食を終えたあとも、チェックアウトまでは時間があります。

仙寿庵は11時チェックアウト。

朝もゆっくり過ごせるため、最後にもう一度庭園を歩いてみます。

昨日と同じ景色でも、朝になると雰囲気が変わります。

宿泊したからこそ見られる朝の景色です。

庭園を歩きながら建物を眺め、谷川岳を見上げる時間。

客室へ戻る前の、静かな散策になりました。

2日目 11:00 チェックアウト。また訪れたくなる宿でした

あっという間にチェックアウトの時間になりました。

13時にチェックインしてから約22時間。

客室で過ごし、温泉に入り、庭園を歩き、ラウンジでくつろぎ、季節の料理を味わう。

一泊二日という短い滞在でしたが、宿で過ごす時間を十分に楽しめました。

別邸 仙寿庵は、観光の拠点として利用する宿というよりも、宿そのものを目的に訪れたい旅館です。

何度も入りたくなる客室露天風呂。

谷川岳を望む景色。

四季を感じる会席料理。

そして、13時から11時までゆっくり滞在できる時間。

どれかひとつではなく、そのすべてが重なって、心に残る滞在になりました。

別邸 仙寿庵は、世界的なホテル・レストラン協会「ルレ・エ・シャトー」に加盟する、日本を代表する温泉旅館です。

日本で初めて全客室に露天風呂を備えた旅館として知られていますが、魅力は温泉だけではありません。

谷川岳を望むロビー、手入れの行き届いた庭園、暖炉のあるラウンジ、季節の会席料理など、滞在そのものを楽しめる空間が広がっています。

時間に追われる旅ではなく、宿でゆっくり過ごしたい方。

温泉や料理だけでなく、静かな時間も楽しみたい方。

そんな方に訪れていただきたい一軒です。